2020年7月下旬頃より、セラーセントラル広告キャンペーン管理画面のUIが変更となりました。
※広告が開始されているマーケットプレイスすべての国で確認。
Amazonでは従来より、売上と広告費の比率を表すACoS(エイコス又はエーシーオーエス)が使われておりましたが、新たにRoAS(ロアス)が追加。また、グラフでしか確認できなかったインプレッション数や平均クリック単価、クリック率なども、カスタマイズすることによって手間なく確認できるようになりました。
なお、「広告レポート」のダウンロードからは、従来より「広告費用対効果 (RoAS)」として確認することができています。今回の変更は、広告管理画面よりキャンペーンごとにそれぞれの指標でより管理・確認が行いやすくなった点にあります。
ACoSとRoAS
ACoS(売上高広告費比率)=広告費÷売上
※広告費10,000円を使って、売上30,000円を売り上げた場合、ACoSは30%
RoAS(広告費用対効果)=売上÷広告費
※売上30,000円の達成のため、広告費10,000円を使った場合、RoASは300%
Amazon以外の広告を経験されている場合は、RoASで広告パフォーマンスを判断されることが多いと思います。そのため、弊社のお客様でも「RoASは○○%の範囲で実施してほしい」「今の運用状況をRoASで教えてほしい」と指示を受けることも多くありました。管理画面からはいつでもACoSが見られるので、いちいち計算し直してレポートを提出することもありましたが、今後こちらの手間はなくなったという運用報告側の地味な嬉しさもあります。
設定変更方法
広告キャンペーン管理画面の右側、「表示項目」をクリックし「表示項目をカスタマイズ」と進みます。すると、下記の項目よりキャンペーン管理画面に一挙に表示したい項目を選ぶことができます。なおこれらは、元より「広告レポート」のダウンロードによって得られていた情報ですので、情報自体が新しいわけではありません。
- タイプ
- ポートフォリオ
- キャンペーンの入札戦略
- 開始日
- 終了日
- 予算
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率(CTR)
- 広告費
- クリック単価
- 注文
- 売上
- 売上高広告費比率 (ACOS)
- 広告費用対効果(ROAS)
- ブランド新規顧客の注文
- ブランド新規顧客による注文の割合(%)
- ブランド新規顧客による売上
- ブランド新規顧客による売上の割合(%)
現状の仕様では、データのダウンロードの際、スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告のデータが別れてしまっているため、単純な比較・一望においては管理画面から確認する方が手間は少なくなりました。また、グラフ上でしか確認できなかった項目が表形式でキャンペーンごとに確認できるようになったのも広告運用者としては非常に嬉しいポイントです。