Amazonで福袋を出品・販売する方法と発送 (FBA&自己発送) の注意点

Amazonで「福袋」を出品することは、規約上問題ありません。「Merchants@amazon.co.jp 商品登録ルール」では、福袋について下記のように定められています。

服&ファッション小物、ジュエリー、シューズ&バッグ、または時計のストアで福袋商品を出品する場合には、単品売りとは別の商品詳細ページに出品してください。

Merchants@amazon.co.jp 商品登録ルール

「服&ファッション小物、ジュエリー、シューズ&バッグ、または時計のストア」とありますが、ビューティーやドラッグストア、その他のカテゴリーでも基本的に出品することができます。弊社クライアントにおいても、福袋を実際に販売した事例がございます。今このブログを執筆しているのは12月1日ですが、例年これくらいの時期から福袋のご相談を受け始めます。

目次

福袋を出品する際のルール

Amazonで福袋を販売する場合、いわゆる「中身のわかる福袋」として販売する必要があります。これはトラブル防止を目的に、袋やアイテムイメージではなく、実際に発送する商品写真を掲載して出品しなければなりません。また、福袋の商品名は、「福袋」と、単品売りでないことがわかるようにし、商品内容やカラー、サイズなどが商品名からわかるようにするなど制限があります。従って、欲張ってたくさんの商品を福袋の対象としてしまうと、メインとなる商品画像がごちゃごちゃになってしまうこともあるので注意してください。

商品名例:[ブランド名]  オールインワンジェル 100g 1本 + 洗顔料 100g 1本 (福袋)

しかし、Amazonの検索窓で「福袋」と検索し、既に出品されている商品の事例を見ると、中身がわからない、いわゆる「福袋」が出品されていることを確認できます。

この多くは販売元が「Amazon.co.jp」となっている、いわゆるベンダーが出品しているケースであることがほとんどです。ベンダーでない場合(出品者の登録による場合)、機械的に登録が処理されているためそれが”通ってしまった”ケースや、Amazonの肝いりか、どちらかでしょう。Amazonは特定ブランドや特定のセラーに対し特別待遇を行うことは当たり前ですから、そこに矛先を向けてもしょうがありません。まずは、基本となる規約のうえでできることを考えていきましょう。

その他の福袋の商品登録ルール

  • 福袋は単品売りのJAN/EAN/UPCコードとは別のコードを使用して登録。予約販売可。
  • 商品名には「福袋」という文言を含め、単品売りでないことが分かるようにする。
  • 商品の仕様・説明:商品の説明に福袋商品の内容を記載する。
  • 商品写真は袋やアイテムイメージではなく、実際に発送する商品の写真を掲載する。
  • 購入者が返品を希望する場合には、Amazonの返品ポリシーに従って返品を受け付ける必要があることを認識する。
  • 「福袋」をブランド名に指定することはできない。

福袋の出品が適したブランド

福袋の販売期間は、1月1日から長くて1ヶ月、短いと3日間などかなり短期で行われるプロモーションです。また「福袋」の売上は、指名検索数(ブランド名検索数)に大きく比例し、事前のPRが鍵を握っているため、新規商品や指名検索数が少ない事業者の場合かなり手こずります。基本的に福袋は単価が高く、複数の商品が含まれているため、そのブランドを一度でも使用したことがある又はファンであるユーザーの目に触れないと購買につながりません。

従って、FBAへの納品は在庫リスクを考えた場合、基本的に適していません。加えてFBA倉庫への発送を考えると、1月1日に合わせてタイミングよく出品を開始することが困難なため、多くの場合、自己発送が基本となります。年末にかけてAmazonの倉庫は納品・出荷の出入りがとんでもなくなるため、都合よく1月1日から販売できるとは限りません。自己発送の場合でも、1月1日から発送業務を稼働できるクライアントは数少ないため、各商品ごとにハンドリングタイム(Amazon上で受注を受けてから何日で出荷可能か)を休日明けから設定しておく必要があります。

  • 販売期間はどうするか
  • 発送方法(FBA or 自己発送)はどうするか
  • FBAの場合、1月1日から販売開始できるよう調整できるか
  • 自己発送の場合、発送形態・ハンドリングタイムを調整できるか
  • 福袋の存在を十分にPRできるか

福袋をAmazonで出品する上では上記のようなことを事前に検討・調整しなければなりません。

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